2011年12月18日日曜日

New York Times は、「冷温停止状態では全くない。収束に向かっていると印象づけるために言っているだけだ」





☆再生可能エネ、独で原発上回る見通し

 (TBS系(JNN) 12月17日(土)13時15分配信)

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20111217-00000033-jnn-int






☆Twitter・Blog・HPで知るマスコミが報道しないニュ-ス!



☆「メルマガ金原」No.745  (一部省略)



12/16野田佳彦総理大臣の「事故収束宣言」



 昨日(12月16日)の記者会見において、野田佳彦総理大臣が「冷温停止宣言」をする

こと自体については、事前に予想されており、会見前からそれを批判する記事が外紙に掲

載されたりしていたものです。



 例えば、ニューヨーク・タイムスの以下の記事など。

  http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/12/blog-post_15.html



 ところが、昨日行われた実際の会見では、「冷温停止宣言」どころか、さらに「事故収束宣言」まで飛び出し、呆然とされた方も多かったのではないでしょうか。



 私も笑止な「冷温停止宣言」だけであれば、わざわざメルマガで取り上げる価値もないと思っていたのですが、さすがにこのあまりの厚顔無恥ぶりは腹にすえかね、記録にとどめることにしました。



 とにかく、実際の会見の模様を、我慢してでも視聴してください。



○首相官邸ホームページ

  http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/201112/16kaiken.html



  ※ 首相冒頭発言及び質疑応答の文字書き起こしも掲載されています。



○You Tube

  その1 http://www.youtube.com/watch?v=U3V6BTbBbiY



  その2 http://www.youtube.com/watch?v=hrnaZO9mXkU



  その3 http://www.youtube.com/watch?v=dvbRB7KBrd8&feature=related





 野田首相の冒頭の「問題発言」の部分を引用します。



(引用開始)

 原発それ自体につきましては、専門家による緻密な検証作業を経まして、安定して冷却水が循環し、原子炉の底の部分と格納容器内の温度が100℃以下に保たれており、万一何らかのトラブルが生じても敷地外の放射線量が十分低く保たれる、といった点が技術的に確認をされました。



 これを受けて本日、私が本部長を務める原子力災害対策本部を開催をし、原子炉が冷温停止状態に達し発電所の事故そのものは収束に至ったと判断をされる、との確認を行いました。これによって、事故収束に向けた道筋のステップ2が完了したことをここに宣言をいたします。

(引用終わり)



 3.11以降、様々な学者や政治家による無責任な言説を聞かされ続けてきた国民にと

っても、これ以上恥知らずな発言を想像することは困難だったでしょう。



 とにかく、この「事故収束宣言」を国内各紙の社説がどう論じたか、記録にとどめておきたいと思います。



○東京新聞(12月17日)

「事故収束宣言 幕引きとはあきれ返る」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011121702000054.html



○福島民友(12月17日)

「”冷温停止宣言”/疑念と不安消えてはいない」

http://www.minyu-net.com/shasetsu/syasetu/111217s.html



○朝日新聞(12月17日)

「原発事故―「収束」宣言は早すぎる」

http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1



○毎日新聞

「冷温停止宣言 収束の正念場これから」

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20111217k0000m070113000c.html



○日本経済新聞

「「冷温停止状態」でも課題残る事故の収束」

http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1E5E1E7EAE4E6E2E3E5E3E0E0E2E3E38297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D



○読売新聞

「「事故収束」宣言 完全封じ込めへ全力を挙げよ」

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20111216-OYT1T01301.htm





○産経新聞

「冷温停止状態 長期戦への覚悟を新たに」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111217/dst11121703240002-n1.htm





 海外メディアの報道内容を伝えたTBSのニュースをご考までに紹介しておきましょう。

  http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4904760.html



(引用開始)

 16日に政府が発表した福島第一原発の原子炉の「冷温停止状態」、「事故収束」の

宣言について、一部の海外メディアは厳しい論調で伝えています。



 「脱原発」を決めているドイツ。公共放送のZDFはメインニュースで、「“冷温停止”の発表は日本政府のプロパガンダだ」とする専門家のコメントを引用するなどして、溶けた核燃料が今も「高温」を保ち、不安定な状況にある可能性を指摘しています。



 また、東京の記者は「土壌も食糧も汚染され、福島の悲劇は終わっていない」と締めくくるなど、日本政府の発表を批判的に伝えています。



 また、ドイツの最も権威ある雑誌「シュピーゲル」のオンライン版は、「溶けた核燃料は高温を保っているはずで、安全な状況とは言い難い」との原子力専門家のコメントを引用し、冷温停止は「ごまかし」で「意図的なウソ」であると厳しく批判しています。



 アメリカの新聞、ニューヨーク・タイムズは、「冷温停止状態では全くない。収束に向かっていると印象づけるために言っているだけだ」という専門家のコメントを引用。安定状態だという政府の発表を多くの専門家は疑っており、事故に対する世論の怒りをなだめるために勝利宣言をしたのではないかと懸念しているとしています。



 また、現在でも多くの住民が避難していることを踏まえ、「福島の住民にとって、危機の終わりにはほど遠い」と指摘。「原発はブラックボックスのようで、中で何が起こっているか実際には分からない」という地元住民の不安の声を掲載しています。

 ワシントンポストも「問題の切迫性が小さくなっただけ」とした上で、「いまだに放射性物質が海に流出することもあり、一時しのぎの冷却装置は地震に脆弱だ」と厳しい論評となっています。



 フランス公共ラジオは、「発電所の事故そのものは収束に至った」との野田総理の言葉を引用した上で、「しかし、何も終わってはいない。周辺地域の除染作業には40年かかるとの専門家の予測もあり、原子炉6基の解体にも最大500億ドル(およそ3兆9千億円)の費用がかかる可能性がある」と今後の課題を強調しました。



 イギリスBBCは、福島第一原発で今月4日に汚染水が海に流出したことを例にあげ、

「事故後の修理は一時しのぎのもので、予兆なく破綻する可能性がある」との専門家の声

を伝える一方で、「当初の惨状からすれば、過去数か月間の進展は目覚ましいものがある」

と一定の評価を与える専門家の見方も紹介しています。(17日05:33)

(引用終わり)



 記者会見の質疑応答の中で、最もまともで的確な質問をしていたのは「ビデオニュース・ドットコム」の神保哲生さんでしたから、その部分を引用しておきます(You Tubeでは、その3の冒頭部分です)。



(引用開始)

(記者) ビデオニュースの神保です。総理、春に作成したロードマップの定義に則って、このたび冷温停止状態ということを宣言されるということですが、その春の段階では、まだ東京電力も統合本部も原子炉がメルトダウン、およびメルトスルーしているということは認めておりませんでした。つまり、その段階では原子炉の中に、圧力容器の中に核燃料が入っているということを前提としていた定義が、そこで言う冷温停止だったわけですね。その後、メルトダウンが起き、メルトスルーが起きているということまで認めていて、今現在、圧力容器の中には核燃料がほとんど入っていない、あるいは全く入っていない可能性すら言われている時に、圧力容器の底部の温度が100℃以下になったので冷温停止という定義は、非常に違和感を持つ方も多いと思うのですが、それは総理どう考えているか。あるいは、外に出た燃料がどのような状態になっているかは実は誰にも分かっていない、ということが分かっている。にもかかわらず、今ここで冷温停止あるいは収束宣言というのをされるのは何故か拙速のような印象を受けるんですが、何故いま、あえてここで収束宣言など、出た燃料がどうなっているのか分からない状態でなぜ収束宣言をされるのか。その辺のお考えをお願いします。



(野田総理) 圧力容器の底部、いわゆる底の部分の温度だけではなくて、格納容器全体の温度もそれぞれいろんな場所を測りながら出している結論で、圧力容器底部も勿論でありますけれども、格納容器全体も冷温の状態になっている。100℃以下になっている。しかもそれが安定的であるということを確認したことが今回のステップ2になっていて、別に圧力容器底部だけの話では、元々ロードマップにも書いてもございませんので、格納容器の全体の話も含めてそういう判断をしたということでございます。

(引用終わり)



 話は変わりますが(もちろん関連はします)、最近読んだ日経ビジネス・オンラインに、こういう記事がありました。



池上彰の「学問のススメ」

野田首相は化けるかもしれない?

御厨貴・東京大学先端科学技術研究センター教授に聞く【最終回】

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111212/225122/?rt=nocnt



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 御厨貴(みくりやたかし)という東大教授は、私が受講した放送大学の科目(日本政治外交史)の主任講師の1人でもあるので、あまり悪口は言いたくないのですが、御用学者や御用ジャーナリストがいるのは何も原子力ムラだけではないということを





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