2012年11月11日日曜日

事故直後の記者会見からメルトダウンの可能性を認めていた官僚がいた。保安院の中村幸一郎審議官。

―――*原発廃止*―――
*即・原発を廃止しても、使用済み燃料や原子炉廃材の放射能と100万年!
*低線量被曝に関しては、ECRR(欧州放射線リスク委員会)の「2010年勧告」を基調にする。
*国家権力の横暴を許さず、主権者である国民の命と生活を守る政権の樹立を!
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☆Twitter・Blog・HPで知るマスコミが報道しないニュ-ス!
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渡辺満久氏: なぜ規制委は大飯の活断層を認定しないのか
http://www.youtube.com/watch?v=87_VK3AzGHM&feature=em-unknown

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「本物の脱原発の見分け方」 田中優氏(書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2532.html

☆Nuclear F.C : 原発のウソ
封印された「メルトダウン」~男は「真実」と消えた~ 中村幸一郎審議官
http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/6735327.html

「メルマガ金原」No.1164  (一部省略)
『チェルノブイリ・旧プリピャチ住民へのインタビュー記録』(広島大学平和科学研究センター)

 広島大学に「平和科学研究センター」という機関が設置されています。センターの公式サイトには、以下のように設置の目的、センターの概要等が説明されています。
  http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/
 
(引用開始)
 広島大学平和科学研究センターは、広島大学の全学的施設として平和科学に関する研究・調査と資料の収集を行うことを目的として、昭和50年7月8日学内措置により発足しました。センターは、平和学の学術的研究機関としては我が国最初のものであり、国立大学では現在なお唯一の研究機関です。
 センターは、平和科学の研究・調査と資料の収集を目的としています。この目的のため、センターは、以下の3点に重点をおいた活動を行っています。平和科学に関する研究、特に学内外の研究者を組織した平和科学研究の推進と組織化平和科学に関する文献資料及びデータの収集と整理平和科学に関する研究成果、情報の提供
(引用終わり)

 サイトの中に「IPSHU研究報告シリーズ」というコーナーがあり、最近の研究報告は概ねpdfファイルとして掲載されています。  http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/jrrj.html
 その中で、以下の研究報告に注目しました。

No.46 川野徳幸・今中哲二・竹内高明(編)
『チェルノブイリ・旧プリピャチ住民へのインタビュー記録』
  http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/46/ipshu-46.pdf  (pdfファイル190ページ)

 報告書の「はじめに」の部分を引用します。

(引用開始)
 本報告書は、編者らが、2008年6月からはじめた旧プリピャチ住民へのインタビュー記録である。対象者は、プリピャチ在住時、原子力発電所に直接・間接的に関わってきた人たち、あるいはその子弟である。彼らの「声」は、チェルノブイリ原発事故被害の一端を素描するばかりではなく、チェルノブイリ原発事故とは一体何だったのか、原発事故はわれわれに何を問いかけているのか、という大きなテーマを考える際の重要な素材ともなるであろう。
 本報告書では、原発事故時の様子、事故後の避難時の様子、避難先であるキエフでの偏見・差別、被災者としての補償、手当などの実態が語れれ、再現される。同時に、本インタビューは、原発事故は結果として、そこに暮らす地域住民の社会基盤そのものを崩壊させるという現実を、あらためてわれわれに提示する。
 2011年3月12日、福島第一原発事故が発生し、その結果、約78.000人の住民を対象とした警戒区域、そして、約10,500人を対象とした計画的避難区域がそれぞれ設定された。これらに、特定避難勧奨地点居住の住民、自主的避難住民を加えれば、確実に10万人以上の原発周辺地域住民が避難生活を余儀なくされている。帰郷の時期については、明確なことは提示されてはいないが、今春には年間被曝線量に従い、現在の避難区域を3区域に再編することは決まっている。年間20ミリシーベルト以下の「避難指示解除準備区域」、20~50ミリシーベルトの「居住制限区域」、そして50ミリシーベルト以上の「長期帰還困難区域」がそれである。この再編は、中長期的に帰郷を果たせない住民が少なからずいることを政府が認めたことを示すと同時に、該当地域住民がこれまで長い時間をかけて構築してきた社会基盤を否応なしに放棄せざるを得ない現実をも提示している。そもそも原発事故による社会基盤の崩壊は、福島第一原発事故後に乱用された「想定外」だったのか。私たちはそういったことを想像すらできなかったのか。いやそうではなかろう。「想像しなかった」だけなのだ。今から26年前のチェルノブイリ原発事故はそういった「想定外」の出来事をわれわれに既に提示していたからである。
 本報告書は、チェルノブイリ原発事故とは何だったのかを考える際の重要な資料であるばかりではない。現在、避難生活を強いられた福島の原発周辺地域住民の今後の福利厚生に少なからず寄与するはずである。また、そうあってほしいと編者一同願い、この報告書を世に問う。
(引用終わり)

 さらに、「対象・方法、そしてプリピャチについて」も引用します。

(引用開始)
 インタビューは、2009年6月11日・12日、2009年12月17日、2010年5月25日・26日に実施した。対象者は、1986年4月26日発生のチェルノブイリ原発事故当時、旧プリピャチ市に在住し、現在、キエフ市に居住する各世代10名である。対象者選定は、旧プリピャチ市避難民の互助団体「ゼムリャキ」に依頼し、各インタビューも、キエフ市内ゼムリャキ・オフィスにて行った。インタビューは、基本的に、末尾に付した質問票の順に沿って質問を行った。通訳は、ロシア語、ウクライナ語に精通するキエフ市在住の竹内高明氏が行った。対象者の基本情報をまとめたものが次表である。
 チェルノブイリ原発事故により、原発周辺住民約11万6千人が避難を余儀なくされ、ウクライナ政府によると168の原発周辺の村々が消滅したという。その一つが、プリピャチ市である。同市は、1970年にチェルノブイリ原子力発電所職員の居住地用として造られた町である。当時の人口は約5万人で、市中心部から南に4キロの位置にチェルノブイリ原発があった。写真1・2が示すように高層住宅が建ち並び、当時としては近代的な町であった。そればかりではなく、当時の住民の話を聞く限り、様々な文化・福祉施設が充実し、生活水準もかなり高かったようである。インタビューから判断する限り、新たに建設された原発の町ということで、多くの若者が夢と希望を持って、入植したのではないかと思われる。(以上、川野徳幸)
(引用終わり)

 共同編者の3人は以下の方々です。

川野徳幸氏(広島大学平和科学研究センター准教授)
今中哲二氏(京都大学原子炉実験所助教)
竹内高明氏(特定非営利活動法人チェルノブイリ救援・中部)

 「原発の町」から避難を余儀なくされた10人の人々の貴重な証言記録は、福島だけではなく、日本に住む全ての人々の未来を語るものであるかもしれないのです。

(付記)
 11月6日付の「田中龍作ジャーナル」に、「【チェルノブイリ点描】プリピャチ 一度も回らなかった観覧車」という記事と写真が掲載されています。 http://tanakaryusaku.jp/2012/11/0005514
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